自分専用にカスタマイズしてみたい
アドバンスHC‐2SE改造

※このアンプは極めて快調である。電源トランスの唸りも殆んど無く、またハム音で悩まされることも無い。
まさに珠玉の逸品である!

◎ご注意
本ページの改造内容につきましては、私個人が行った実験の紹介であり改造を推奨するものではありません。
記載内容を実際に採用された際に発生した事故、傷害、損害等に関して著者は一切責任を負いません。
また、回路定数が変更され製造メーカー様の意図した特性・動作環境と異なることとなりますので、読者様の
自己責任と判断でご利用いただきますようお願いし、事故のないよう充分配慮願います。
注意※真空管アンプの内部は、数百ボルトの高電圧がかかっています。 感電、火災、破裂などの事故に十分注意して下さい

※何を改造したか?

@初段管12AT7【μ60】→12AU7【μ17】に変更してみる。
  プレート抵抗を交換し真空管を差し替えてみました。

A出力トランスをTANGOに換装。
  シャーシへの穴あけ加工が伴います。

Bトランスの唸りを止める。
  ACラインにダイオードブリッジをかます。

Cデカップリング強化
  
クロストーク改善のため、B電源をL/R分離。
※トランス換装後の写真です。
 更に重量級になりました。
Cおまけ・上面カバーを製作
  手間がかかります:まだ未塗装・漆塗りにする予定
・漆塗装をしたアンプ上カバー完成!!



◎さあ、それでは改造に取り掛かるとしましょう。
@初段・双3極管12AT7を12AU7に差し替える
写真いちばん左側が初段管12AT7【μ60】です。
これを差し替えるのですが、その前に、プレート抵抗を交換します。

※真空管規格表によると 、・増幅率(μ) ・相互コンダクタンス(gm)は下表の通り
12AT7 μ=60 gm=5500μmho
12AU7 μ=17 gm=2200μmho
内部抵抗は(rp)=(μ)÷(gm)となりますので、
12AT7:約10.9kΩ
12AU7:約7.7kΩ
となります。
・大きい方の5本が12AU7【μ17】です。
(袋入りの小さいのは6AK5、今回の改造には関係ありません)

※低μ管と交換することにより、初段増幅率をあえて下げます。
【Yahoo!オークションにて5本、2,000円で落札】
・47kΩプレート抵抗を1/2W→1Wに変更しました。

【ラジオペンチの先端、交換前です】
・1W型・抵抗交換後の画像

12AU7差し替え後は増幅度が下がりますから、いつもの音量にするには
ボリュームを上げてやる必要があります。
(私の場合7畳ほどの狭い部屋にて夜間に聞くことが多いためVOLを半分も
上げることはありません。尚スピーカー負荷は4Ω)

※ゲインが下がったためしっとり落ち着いた音になったかな?
(増幅度が下がっただけと言うことも出来ます)
A出力トランスをTANGO U-808に換装
・真空管を抜いて準備します。

オーディオ用、出力トランスといえば、
TANGO
世界的にあまりにも有名です。




・カバーを取ったところ。

※写真は標準品の出力トランス2個とチョークトランス。
・換装するTANGO製・ユニバーサルトランスU-808です。

※出力20W型、1個1万円以上します。重量も外形も大きくなります。
・ななめ横から写真をもう一枚!
・出力トランスが大きくなりますのでチョークトランスはシャーシ内部に移動する
ことにしました。

※丸印のあたりになんとか収まりそうです。
・パーツが混み合ってまいりましたが、なんとか収まりました。

・シャーシ上面のパーツは一旦、全て取り外した。
・こんな感じで、ぎりぎり収まる予定。

※ブルーの電源トランスカバー及び電源トランスも
シャーシぎりぎりまで移動する必要あり。
・みごとなまでのクリアランスです。

※電源トランスも端に移動します。
・換装完了

※TANGO塗装色はブラックより近年グレーハンマートーンになっています。

寸評:さすがTANGO良い音してます。(気がします)
Bトランスの唸りを止める
・出力トランスを換装したら、トランスの唸り音が気になるようになりました。

※配線をじっくり見直せば改善されるかも知れません、とりあえずACラインに
ダイオードブリッジと抵抗をかましてみたが、、、
結果変化なし変わらず。
上面カバーの製作(うさぎのおまけ付)
・スピーカーボックスの製作と共にシャーシカバーを作ってみました。
音には全く関係の無い話題ですみません。


※端材でウサギも・・・
・本物の漆ではなく、もちろん合成品です。

※これだけで900円ぐらい、高〜い(水性着色二スの2倍以上!)
・着色二ス+漆(透明)塗りでまず一回目の塗装。

※乾いたら研ぎ、また塗って、乾かし、また研ぐそれの繰り返し。
・漆塗装2回目。
・仕上がりました。
・自作アンプと自作スピーカーの共演!
Cデカップリング強化

・同じHC2-SEを所有され自ら手を加えておられます、
千葉県のO様よりメールを頂き、B電圧をL/Rに分離したところ音質の
改善が見られたとの事でしたので、早速試してみました。


手持ちのラグ板に抵抗とコンデンサを載せます。
・シャーシの穴あけ加工をせずにラグ板取り付け完了!
・出来ました。
セメント抵抗150Ω-10w
電解コンデンサ100μF-400v
・電源基板B‐1より右の回路を挿入して左右それぞれの
出力トランスに配線しました。
・拡大写真です。
+B電圧は360vとなり約10v低下しましたが問題はなさそうです。


※これはお勧め!!低域が分厚くなりました(気がします)
・オークションにて手に入れたCEIを試してみます。
・H型のプレートです。
SOVTECよりしっかりとした音???。
・オークションでRCAを入手しました。
・これもまたオークションで入手HALTRONブランドですが
中身はRCAじゃないかな?
・オークションでSYLVANIAが出品されており思わず落札!
・近況、(NEC 12AT7)→(松下6DJ8)→(SYLVANIA ECG 2A3)
【2009.02.18】



☆HC2−SEは非常にコストパフォーマンスに優れた素晴らしいキットだと思います。
自分好みに少しずつ弄ってみられると面白いと思います。